クレーンゲームの景品の重心統計 (新予測モデルの基本方針の紹介)

クレーンゲームの景品の重心位置の傾向を数字に基づいて紹介する「重心統計」です。2020年の重心データについて、色々と分析を行いましたので、2021年の新予測モデルを紹介したいと思います。

新予測モデル策定の背景とアプローチ

2020年を通して重心予測を行ってきましたが、「景品ブランド×姿勢」で単純集計する現行モデルは色々な課題が顕在化している状態。年末年始でキリが良いこともあり、2021年のプレイに向けて予測モデルの改良を行うこととしました。

頭髪のボリューム、胴体のスリムさ(装飾の少なさ)等、これまで識別してきた新しい変数候補について本当に意味があるか、複数の定義のやり方や組合せを試しつつ有用性を確認。結果として、以下の方針を定義するに至りました。

分析対象は、2020年登場の926種類のフィギュア景品の内 (あくまで管理人側で認識した景品タイトルが母数)、実際に獲得した898種類。獲得率は約97%であり、大半のフィギュア景品は分析対象に入っているかと思います。

新予測モデルの基本方針
  1. 「Qposket」のように2~3頭身にデフォルメされたフィギュア(ノンスケールフィギュア)と、原作に忠実な頭身のリアル系フィギュア (スケールフィギュア)で、予測方法を大別
  2. デフォルメ系は、景品ブランド別の集計で予測
  3. リアル系は、景品ブランド別に「姿勢」・「髪の量 (大きなツインテールを想定)」・「衣服/体型 (絢爛装飾であることや太った体型であること)」・「箱の縦長の程度」の4つの軸で集計して予測
  4. 上記2・3の通り、いずれのタイプのフィギュアでも景品ブランド別の集計がベースであることは変わらず (メーカー別の傾向は景品ブランド別の傾向に折り込まれる)
  5. 直近の重心変化は、前月・前々月の2ヶ月間を集計対象とし、重心傾向(構成比の最大である重心)が同じであっても、最大構成比に2割以上の増減がみられる場合は、「変化あり」と定義

(新モデルの概念図)

基本方針の根拠

詳細は割愛しますが、2020年の重心データに対する分析で、上記の分類で重心傾向に一定の差があることが確認できました。今後も継続検証はしますが、現時点では以下のような分析結果をベースに上記の新モデルを作っています。

  • 姿勢は、「座り」だと重心「動く」、「傾き」だと「下」、「立ち」だと「上」になり易い
  • 頭髪は、初音ミクのように大きなツインテールの場合に、重心「下」になり易い
  • 衣服/体型は、衣服が絢爛だったり(豪華なドレス、たなびくマント等)、太い体型の場合に「下」になり易い
  • 箱のサイズが縦長であるほど、重心「上」になり易い
  • そして、上記の4つの軸はリアル系フィギュアにおいて顕著に傾向が現れる
新予測モデルによる予測の導入方針

2021年1月第一週の予測より、新予測モデルによる予測を早速導入する方針です。新モデルだけに、最初はどうしても見直しを頻繁に行いながらの展開になると思います。見直し情報は適宜公開したいと思いますので、是非ご参考頂ければと思います。