クレーンゲームの景品の開封例77:ちびきゅんキャラ『Fate/Grand Order』vol.2

獲得ケースをご覧になった方はお分かりかと思いますが、本景品はカラー毎に重心が違っていました。セットで獲得する場合は、カラー毎に挙動が違うとちょっと混乱してしまいますよね。何がそのような挙動の差を生み出すのか、梱包内容を見ていきましょう。

開封

それでは早速中身を見ていきます。本景品は袋のみ形式です。左右で頭部の位置が少し異なることが分かります。

両方とも頭部と胴体が分離されていますが、左側の通常のジャンヌは頭部が一番下に置かれ、その上に胴体や台座等が被せてあるような梱包です。そのため重心は「下」になります。一方の右側[オルタ]ですが、胴体が一番下に置かれ、その上に頭部や台座等を載せるような梱包になっています。頭部の位置が少し上がるため、重心は「中」になりました。これはやはり、メーカー側が意図的に差異を作ったと見てよいと思います。

カラー毎に重心に差異を設けるケースは「Qposket」でもたまにあります。竈門炭治郎のケースでは、Bカラーのみ頭部が (プチプチに包まれ) 胴体の上に乗せられていました。プチプチの存在からも、明確な意図でBカラーの頭部の位置を変えたと見てよいでしょう。

最近はカラー毎に重心が異なるとか、同じ景品でも敢えて個体差を設けてあるとか、重心を簡単には当てさせまいとするメーカー側の意志を感じます。このような意図的な重心の攪乱は重心統計の大きな課題ですが、なんとか法則を見出しつつ、精度の高い予測につなげていきたいと思います。

景品名ちびきゅんキャラ『Fate/Grand Order』vol.2
梱包形式袋のみ形式
重心下/-、中/-
登場年月2020/11
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