景品ブランド別の梱包形式を踏まえて、重心予測のポイントを紹介するページです。今回は「Grandista」について紹介します。
重心傾向のサマリ
基本傾向は以下のとおりです。
- 梱包は厚紙形式である
- 重心傾向は「下寄り・動く」&「裏寄り」が多め
- 「動く」かどうかは厚紙の中の隙間の程度による
- 重心予測の変数が多めで予測は難しい
傾向の信頼度ですが、
サンプル数と傾向のバラつきから、
D (傾向があまり定まらない)
梱包形式の概要
なぜ上述したような傾向となるのか、サンプル開封の様子を通じてケース梱包形式の特徴を確認します。以下のケース(2025年登場)ですが、厚紙形式で切り込みで固定されていることが分かります。
* 開封したサンプルはあくまで1ケースです。景品によっては異なる形式となっていることもありますのでご了承ください。

厚紙を開けてみると、パーツは上下で分離されていることが分かります。全体として重たい部分が下寄りになっているため、重心は「下寄り」でした。

違うケースも見てみます。先ほどと異なり裏面に寄せられてはいません。

裏面から見ると、上部側に折り込みがあり下側に固定するようになっていることが分かります。

厚紙を開けてみると、パーツは上下で分離されていることが分かります。重たい部分が下寄りになっているため、これも重心は「下寄り」でした。

全部このように上下分離、下側に固定とかならいいのですが、実際には、
- 上下分離されないこともある
- 隙間の程度によっては切り込み・折り込みの固定もされない (ので動く)
…パターンが混じってきます。
例えば以下のケースを見てみましょう。本体の上下分離はなくいものの、頭部だけが分離されているせいで微妙な隙間ができています。このレベルの隙間だと固定されないことがあるというわけです。実際にこの隙間のせいで、この景品の重心は「動く」です。

「逆に考えると、重心「上寄り」の可能性は排除していよいということか?」
…と思うかもしれませんが、これも残念ながらNOです。「上・中寄り」も一定数あります。先ほどのようなケースで頭部分離されずにうまく隙間を詰めるや、上下分離されるがパーツのサイズ・かさばりから上部までパーツが詰まっていることがありますので。
上下分離の有無(頭部分離も)、サイズの大小、かさばりの程度のバラつきが多い、すなわち重心予測の変数が多いため、予測が難しいブランドとなっていますので、ご留意ください。「下寄り」か「動く」場合が多いことを頭の片隅に置きつつ挙動で実際の重心を見極めて頂ければと思います。