景品ブランド別の梱包形式を踏まえて、重心予測のポイントを紹介するページです。今回は「AGE OF HEROES」・「THE AMAZING HEROES」について紹介します。
梱包形式の概要
まずは「AGE OF HEROES」の梱包形式の特徴について見ていきます。このブランドは、直立した造形が多いですが梱包の仕方にはいくつかのパターン・ゆらぎがあります。実際のパターンを見ていきます。
まず轟焦凍のケースを見てみます。厚紙形式で表側に寄せて梱包してあることが分かります。
裏側から見てみると寄せてあることがはっきり分かります。基本的には厚紙形式で、「表」側 か「裏」側かのどちらかに寄せてあります。
厚紙の中を空けると、本体が上向きで配置され、足側と胴体が分離されています。上下は固定されていませんが、プチプチや内袋が隙間を埋めているため、動きません。そのため重心が過度に下側に寄るということもなく、重心は「中」でした。胴体で分離される場合はプチプチの程度によっては景品が下側に偏ることもあるため、重心が「下」になることもあります。
爆豪勝己のケースを見てみます。こちらは分離されていません。造形自体に上下での重心の偏りは少ないため、重心は「中」でした。
緑谷出久のケースも同じですね。今回はたまたま写真がありませんが、頭部だけが分離されているケースもあります。
分離の法則についてですが、サイズ的に箱に収まる場合でも分離が行われるケースがあり、また頭部分離や胴体分離を使い分ける理由もよく分かりません。ただ、上下が逆に配置されるケースはほとんど見ないです。
また表裏重心ですが、今回ケースで見た主要キャラクターの「Ⅱ」は表重心でしたが、それ以外だと「裏」重心が多いです。ワンピースの「THE GRANDLINE MEN」程ではないにせよ、一定の意図的操作の形跡は感じるといったところです。
次に「THE AMAZING HEROES」の梱包形式の特徴について見ていきます。「AGE OF HEROES」に比べると動きのある造形が特徴です。まず轟焦凍のケースを見てみます。やはり厚紙形式で裏側に寄せて梱包してあることが分かります。ただ「AGE OF HEROES」に比べると梱包に膨らみがあるため、表裏の偏りは出来にくいです。
厚紙の中を空けると、本体が上向きで配置され、頭部が分離されています。動きがある造形が梱包の膨らみを作っていることが分かります。上下での重心の偏りは少ないため、重心は「中」でした。
同じ轟焦凍ですが、違う造形のケースになります。こちらは上下で分離されていますね。重心はやや「下」に寄ってました。
爆豪勝己のケースですが、これも上下で分離されています。パーツが積まれた結果、重心は「上」に寄っていました。
手足を大きく開かない造形の場合等は、分離されない場合もあります。最初の轟焦凍の造形でも上下が分離されていても良さそうですが、あれくらいだと分離されるかどうかがちょうど微妙なラインでしょうか。
以上から色々な梱包パターンを見てきました。 「AGE OF HEROES」は分離の理由が分からないケースや、表裏重心が操作されている形跡もあり少し厄介ですが、「THE AMAZING HEROES」は、造形の特徴からある程度は梱包方式が予測可能だと思います。
まとめると、
- 基本的には厚紙形式
- 表裏はどちらかに寄せる形式が多い (「THE AMAZING HEROES」は梱包が膨らむため表裏で差が出にくい)
- 「AGE OF HEROES」はパーツ分離なし・頭部のみ分離・胴体分離の複数分離方式が混在
- 「THE AMAZING HEROES」は、 造形の特徴(手足を開く程度等)が分離に影響
- パーツが分離されると、プチプチの程度や積まれ方が上下重心に影響する
意図的な重心操作があるとはいえ、重心がどちらに寄り易いかは定量データを確認するとある程度傾向が見えます。是非「重心傾向の統計データ」を確認してみてください。
重心傾向の定量的データ
上記の特徴を踏まえて、上下・表裏重心について具体的にどのような構成比率になっているのか (例えば、重心が「上」寄りになるのは何%くらいか、重心が「表」寄りになるのは何%くらいか)、統計データでは定量的に確認できます。景品ブランド別の重心傾向について、定量データで見たい場合は「重心傾向の統計データ」をご覧ください。